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WAVE治療とは?

WAVE(WAter Vapor Energy)治療は、水蒸気を用いて前立腺肥大症を治療する方法です。
103℃の水蒸気を9秒間噴霧し、前立腺組織を約70℃まで上昇させ、組織を壊死させることで治療を行うことで低侵襲で、異物を体内に残さずに治療できます。
また、水蒸気を利用することで、ムラのない治療効果が期待でき、尿道粘膜や性機能の温存も可能です。

Rezum(WAVE治療機器)
Rezum(WAVE治療機器)

WAVE治療機器使用イメージ

  • Rezum(WAVE治療機器)
  • Rezum(WAVE治療機器)
  • Rezum(WAVE治療機器)

WAVE治療の特長

  • 治療時間は約15分と短時間です。
  • 治療効果は約2週間~3ヶ月後に期待できます。
  • 5年間の有効性が臨床結果で報告されています。(5年間での再手術率は4.4%と低い数値です)

WAVE治療の特長

治療の流れ

1外来診療
前立腺肥大症の程度を検査し、治療方針を決定します。手術が可能かどうかを検査します。血液をサラサラにする薬(抗血小板薬)を服用している場合でも治療可能です。
2日帰り手術
麻酔を行います。膀胱鏡を尿道に挿入し、WAVE手術を行います。手術は約15分で終了し、尿道に膀胱留置カテーテルを挿入して尿路を確保します。
3術後の経過観察
当院では安全を考慮し、手術後の膀胱留置カテーテル抜去まで7〜9日間の留置期間を設けています。
※留置期間は手術内容や前立腺の状態によって長くなることがあります。

尿の状況を確認し、感染症がないかなどを観察します。膀胱留置カテーテル抜去後、排尿状態を確認しお帰りとなります。術後1ヶ月後に外来を 受診していただき、状態を確認します。

治療の流れ

術後の経過

  • 手術後、はじめのうちは前立腺がむくんでいるため、尿の出方が悪くなることがあります。
    2週間後から3ヶ月の間に徐々に改善します。
  • 治療の効果が出てくるまで、術前に内服していた前立腺肥大症の薬は継続します。
  • カテーテルを抜去しても尿が出にくい場合は、カテーテルを再留置して1週間程度経過を観察する場合があります。

合併症について

WAVE治療は低侵襲であるため、大きな合併症は少ないですが、以下の合併症が起こる可能性があります。

  • 尿道の痛み・違和感: 鎮痛剤で対応します。
  • 尿路感染症: 抗菌剤の内服・点滴で治療します。
  • 肉眼的血尿: 止血剤の内服などで対応しますが、稀に止血術が必要になる場合があります。
  • 排尿困難: 原因が前立腺だけでなく膀胱の機能低下にもある場合、症状が改善しにくいことがあります。
  • その他: 性機能への影響や精液に血液が混じることがありますが、一時的なものです。

費用について

WAVE治療は保険適用です。詳細は外来事務窓口にてご確認ください。

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